新型コロナウイルスの感染拡大を受け、大手ゼネコンの間で工事を中断する動きが相次いでいましたが、鹿島建設は7日から、清水建設は今月11日から順次、工事を再開することになりました。
このうち関西地区の工事現場で働く社員の感染が確認された鹿島建設は、全国で進めている700か所の工事について、先月17日以降、発注者と協議のうえ原則として中断していましたが、7日から再開することにしました。
同様に社員の感染が確認された清水建設も「特定警戒都道府県」とされた13の都道府県で進める500か所余りの工事現場で中断していましたが、今月11日から順次、再開することを決めました。
両社は、下請け企業も含めた作業員の雇用と生活の維持のほか、工期への影響を抑えるためだとしていて、工事再開にあたっては必ず検温を行い、朝礼を分散して実施するなど感染防止対策を徹底するということです。
このほか、大成建設や竹中工務店も、大型連休に合わせた休業の期間を例年より延長していましたが、予定どおり今月11日から工事を進めることにしています。
一方、ゼネコン最大手の大林組は、緊急事態宣言が出ている間は、原則として全国で工事の中断を続けるとしています。
-- NHK NEWS WEB