メガバンクと一部の地方銀行が、預金口座を開設する際に得る本人確認のデータをほかの事業者に提供するサービスを始めることになりました。証券会社やカード会社での本人確認の手続きを省略できるようにして利便性を高めるねらいです。
このサービスは、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行のメガバンク3行と、地方銀行の横浜銀行、ふくおかフィナンシャルグループがNECなどと共同で始めます。
それぞれの銀行が、預金口座を開設する際の本人確認の手続きで得る利用者の名前や住所、顔写真などの個人情報をNECが開発したシステムで共有し、本人の同意を条件に銀行以外の事業者に提供します。
このサービスを証券会社やカード会社、キャッシュレス決済を手がける会社が利用した場合、証券口座の開設や会員登録するために行っていた手続きを省略し、本人確認をオンラインで完結することができます。
サービスは6月から始める予定で、利用者にとっては、書類を郵送するなどして数日から数週間かかっていた手続きの時間を大幅に短縮するメリットがあるとしています。
銀行やNECは、個人情報のセキュリティーには万全を期したいとしています。
-- NHK NEWS WEB