世界で開発競争が激化している自動車の自動運転の技術をめぐって、メーカーと国連などが意見を交わすシンポジウムが東京都内で開かれ、国とメーカーが連携して、国際的な基準作りをリードしていく重要性を確認しました。
各国の自動車メーカーが自動運転の開発を進めるのに伴って、自動ブレーキや車線変更など、自動運転に欠かせない技術について、現在、国連の場で国際的な基準作りが行われています。
24日は東京都内で自動車の業界団体や研究者などが出席してシンポジウムが開かれ、国連の担当者が招かれました。
この中で国連の担当者は「関係者が情報を共有し、自動運転の技術の正しい進歩に道筋を示せるような基準を作らなければならない」と述べました。
現在ある国際基準は、大型車の自動ブレーキの技術だけだということで、基準作りをめぐる各国の取り組みの最新状況が報告されました。そのうえで、今後、基準作りが本格化する、自動で車線変更する技術や自動運転をサイバー攻撃から守る技術などで、国とメーカーが情報を共有して基準作りをリードしていく重要性を確認しました。
国土交通省国際業務室の久保田秀暢室長は「国内メーカーの技術力を背景に、国際的な基準作りをリードしていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB