ロシアでは、新型コロナウイルスの感染者が17万人を超えて、ドイツやフランスを上回り、首都モスクワの外出制限は少なくとも今月末まで延長されることになりました。
ロシアでは、6日から7日にかけて新たに1万1000人の感染が確認され、感染者の数は17万人を超えて、ドイツやフランスを上回り、世界で5番目に多くなりました。
プーチン大統領は7日、運輸担当の閣僚や国営企業の代表とテレビ会議を行い、国境の閉鎖や外出制限によって輸送量が減少し、先月の旅客輸送が前の年の同じ月に比べて7割以上減ったことなどについて報告を受けました。
そのうえでプーチン大統領は、損失を補うため政府の予算を割り当てることを改めて約束しました。
一方、これまでに感染者の数が9万人を超え、ロシアで最も感染拡大が深刻な、首都モスクワのソビャーニン市長は、今月11日が期限となっている外出制限の措置を少なくとも今月末まで延長すると発表しました。
ロシアは、3月下旬の段階で空と陸の国境を閉鎖し、外出制限や休業措置といった対策をとったものの、感染拡大に歯止めがかからず、国民の間ではプーチン政権に対する不満の声が広がっています。
-- NHK NEWS WEB