新型コロナウイルスの感染が拡大して、品薄状態が続くマスクを売る自動販売機がアメリカ・ニューヨークに登場しました。
これは8日、ニューヨーク中心部のマンハッタンで空き店舗の入り口に設置されたもので、医療従事者用ではなく一般の人向けのマスクを1枚4ドルで販売しています。
早速、マスクを購入した近所に住む女性は、「自分用に3枚購入しました。マスクが手に入る場所があるということは大切で、とても助かります」と話していました。
ニューヨークでは、感染防止を徹底するため人との距離を十分とれない公共の場所では、マスクなどで口と鼻を覆うことが義務づけられ、市では今月から750万枚のマスクを用意して市民に無料で配布しています。
今回登場したマスクの自動販売機の1枚4ドルという価格は、ニューヨークの物価を考慮しても決して安くはありませんが、運営会社の代表者は、マスクをつけないと入店できない食料品店も多く、今マスクを必要とする人が手軽に入手できるという需要に応えられるのではないかと説明しています。
運営会社ではマスクだけでなく、消毒液や手袋を扱う自動販売機を今後20か所に設置するほか、飲食店やイベント会場にも広げていきたいとしていて、安全上の理由などから自動販売機が普及してこなかったニューヨークで、マスクの自動販売機が市民に受け入れられるのか話題になりそうです。
-- NHK NEWS WEB