シャープは、新型コロナウイルスの感染拡大で生産や販売に影響が出たため、ことし3月期の業績見通しを下方修正し、最終的な利益が、これまでの見込みより75%少ない200億円にとどまることを明らかにしました。
発表によりますと、シャープはことし3月期決算の業績見通しを下方修正し、売り上げはこれまでの予想より1800億円、率にして7.3%少ない2兆2700億円になると見込んでいます。
また、最終的な利益はこれまでの予想より600億円、率にして75%減って200億円にとどまるとしています。
下方修正の理由は、新型コロナウイルスの感染拡大で生産や販売に影響が出たことに加えて、金融市場の動揺で保有する有価証券にも評価上の損失が発生するためだとしています。
シャープはこれまで、ことし3月期の決算は前の年に比べて増収・増益になると見込んでいましたが、今回の下方修正で、一転して減収・減益になる見込みになりました。
新型コロナウイルスの感染拡大の影響で自動車メーカーなど、国内の多くの企業が業績の下方修正を余儀なくされています。
-- NHK NEWS WEB