人手不足が深刻化する中、小売りや外食業界などでは店を訪れた客に会計の作業をしてもらう“無人レジ”を導入する動きが広がっています。
このうち、全国でおよそ1700店舗を展開するDVDレンタルの大手チェーンは、2年前、一部の店に導入した“無人レジ”のシステムを、来月、全体の40%以上に当たる745店舗まで広げる計画です。
店を訪れた客は、DVDや本などに付いたバーコードを読み取らせ、料金を支払う仕組みで、会計をせずに、商品を外に持ち出すと警告音が鳴ります。
“無人レジ”を導入した店舗では店員が対応するより待ち時間が短縮できる効果もあって、売り上げが伸びているということです。「ゲオ北新宿店」の梅田詩織さんは、「会計が早く済むと評判がよく、店の負担が減った分、ほかの作業ができて助かります」と話しています。
一方、最大手のファミリーレストランは、先月、東京都内の3店舗に“無人レジ”を試験的に導入しました。混雑する時間帯でもスムーズに会計が進み、店員が、接客や後片づけに集中できるということで、会社では、効果を検証して導入する店を増やすかどうか検討する方針です。
「すかいらーくレストランツ」の吉田武志エリアマネジャーは、「ピーク時には会計で行列ができてしまうので無人レジが、お客さんの利便性を高めると期待しています」と話しています。
このほか、回転寿司チェーンや衣料品専門店などでも“無人レジ”を導入する動きが出ていて、人手不足が深刻化する中、各業界で業務を効率化しようという取り組みが広がっています。
-- NHK NEWS WEB