大手証券3社の決算が出そろい、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う株価の急落で株式を発行する企業が減って法人向けビジネスがふるわなかったことなどから、各社ともことし1月から3月の3か月間の手数料収入などの収益が減少しました。
ことし1月から3月の3か月の決算で、最大手の野村ホールディングスは、一般企業の売り上げにあたる手数料収入などの収益の合計が2375億円となり、前の3か月、去年10月から12月の実績と比べて29%減少しました。
大和証券グループ本社も同じ期間の収益は1106億円で1%減少、SMBC日興証券は817億円で5%減少しました。
1月から3月は、新型コロナウイルスの感染拡大で株価が急落するなど金融市場が混乱しました。
このため、株式を発行して資金を調達する企業が減ったことなどから、各社とも法人向けビジネスがふるいませんでした。
ただ、感染拡大が深刻化する前は、日経平均株価が28年ぶりの高い水準に迫るなど株高傾向が続いたため、投資信託の販売をはじめ、法人向けのビジネスも好調で、ことし3月までの1年間の決算では野村とSMBC日興は最終的な利益が増益となりました。
-- NHK NEWS WEB