平成2年に創刊された地域情報誌「東京ウォーカー」と後続の姉妹誌「九州ウォーカー」と「横浜ウォーカー」が、来月20日発売の号を最後に休刊することになりました。
大手出版社のKADOKAWAによりますと、平成2年に創刊された「東京ウォーカー」は東京のイベントやグルメ情報などを紹介する地域情報誌として人気を集め、平成5年の最盛期には発行部数が80万部に達し、その後、姉妹誌として平成9年に「九州ウォーカー」平成10年に「横浜ウォーカー」がそれぞれ創刊されました。
しかし、インターネットやSNSの普及によって雑誌全体の売り上げが落ち込み、東京ウォーカーの近年の発行部数は2万部ほどに落ち込んでいたということで、KADOKAWAは来月20日に発売する号を最後に3誌の休刊を決めました。
休刊にあたっては、新型コロナウイルスの感染拡大によって生活者の行動様式が変化していることも考慮したということです。
KADOKAWAは「WEBやSNSを使用した情報収集が主流になり、紙にこだわらないデジタルシフトによる情報発信力の強化を見据えて判断した」として、今後はWEBサイトでそれぞれの地域の情報を発信していくことにしています。
一方、ほかに2つある姉妹誌の「東海ウォーカー」と「関西ウォーカー」は今後も刊行を続けるということです。
-- NHK NEWS WEB