都内の一部の地域で店頭にマスクが大量に並び、価格も一時期に比べ下がっています。中国などからの輸入が増えた影響とみられ、今後、マスクの品薄解消に向かうのか注目されます。
東京 新宿区にあるJR新大久保駅の周辺では12日、あちこちの店でマスクが大量に並べられていました。ふだんはマスクを扱っていないアイドルグッズや輸入雑貨の販売店など、およそ20店舗がマスクを販売していました。価格は使い捨てタイプの1箱50枚入りで2500円前後でした。
このうち、先月上旬からマスクの販売を始めたという、ネパールの雑貨を扱う店のギミレ・ブサンさんは、当初は1箱3500円で売っていたということですが、今は2000円ほどに値下げしても売れ行きはよくないといいます。
ブサンさんは「周りもあちこち売っているし、値段も比較しなければならないので値下げしました。仕入れ値で売っていますが、それでも全然売れません」と話していました。
新大久保でマスクの輸入も手がける化粧品販売店によりますと、中国からの輸入は先月以降、増えてきたものの、大手のドラッグストアなどは高値での仕入れに消極的なため、行き場をなくしたマスクが大量に出回っているということです。
店の担当者は「ドラッグストアが仕入れなかったマスクをこちらで販売させてもらっている。中国でマスク工場が増え、輸入も多くなってきたと感じている」と話していました。
-- NHK NEWS WEB