12日のニューヨーク株式市場は、全米で広がる経済活動再開の動きに専門家から慎重な見方が相次いで示されたことなどを受けて、景気の先行きへの懸念が強まり、ダウ平均株価は大きく値下がりしました。
12日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、前の日に比べて457ドル21セント安い、2万3764ドル78セントで、今月1日以来の大幅な値下がりとなり、再び2万4000ドルを割り込みました。
また、このところ値上がりが続いていたIT関連銘柄の多いナスダックの株価指数も、7日ぶりに値下がりして取り引きを終えています。
この日は、アメリカのトランプ政権で新型コロナウイルスの感染対策に携わる専門家らが議会で証言し、相次いで早期の経済活動再開に慎重な見方を示したことから、景気の先行きに対する懸念が改めて意識され、取り引き終了にかけて、値下がり幅を広げました。
市場関係者は、「経済活動の再開について、先週から市場には比較的楽観的な見方が広がっていたが、これまで目立っていなかった地域での感染確認など、二次的な感染拡大への懸念が強まっている」と話しています。
-- NHK NEWS WEB