大手空調機器メーカーの「ダイキン工業」は、新型コロナウイルスの影響でことし9月末までの半年間の営業利益が前の年の同じ時期より76%余り減少するという見通しを発表しました。
ダイキン工業は12日記者会見を開き、ことし3月末までの1年間の決算を発表しました。
それによりますと、感染拡大の影響でことし2月以降中国での生産が停止し、現地での売り上げも落ち込んだことなどから、本業のもうけを示す営業利益が2655億円と、前の年と比べて3.9%減少しました。
減益の決算はリーマンショックの影響を受けた2010年3月期以来、10年ぶりだということです。
また、今年度の業績見通しもあわせて発表しました。
ことし9月末までの半年間の営業利益は感染拡大の影響を受けて前の年の同じ時期と比べて76%余り減少する見通しだとしています。
会社では影響の長期化に対応するため金融機関からの融資枠や借り入れなどで総額およそ6700億円の資金を調達できるよう備えることにしています。
ダイキン工業の十河政則社長は記者会見で、「影響が1年間続く最悪のケースに対しても備えは取っている。刻一刻と変化する状況に柔軟に対応していきたい」と述べました。
-- NHK NEWS WEB