来年春に卒業予定の大学生の就職内定率は、今月1日時点で45.7%で去年の同じ時期より5ポイント余り低くなっています。新型コロナウイルスの感染拡大で対面での面接ができない中、企業が内定を出すことに慎重になっていることがうかがえます。
この調査は、就職情報大手のリクルートキャリアが、就職活動の実態を調べるため来年春に卒業予定の大学生を対象に今月1日から7日までインターネットで行い、1080人から回答を得ました。
それによりますと、今月1日時点での内定率は45.7%で、去年の同じ時期より5.7ポイント低くなっています。先月にどんな活動をしたか聞いたところ「面接など対面での選考を受けた」という回答は35.2%で、去年の70.1%とくらべ大幅に減りました。
一方で、「ウェブ上で面接を受けた」が56.9%と去年の7.6%から急増し、緊急事態宣言にともなって面接が対面からウェブに切り替わったことがうかがえます。
内定率が去年より低いことについて、リクルートキャリアは「ウェブ面接だけで内定を出すことに慎重な企業も多く、感染拡大の影響が採用活動にも及んでいる」と分析しています。
-- NHK NEWS WEB