在宅勤務が難しい製造業の生産現場でも、独自のガイドラインを設けるなどして感染防止の対策に取り組む動きが進んでいます。
トラックメーカーの三菱ふそうトラック・バスは、今月、生産に携わる従業員向けに感染予防のガイドラインを定めました。
川崎市中原区の工場では、従業員どうしが原則1.5メートルの距離を取るよう呼びかけています。重い部品を取り扱う生産工程など、従業員どうしが近づいて作業する必要がある場合には、マスクだけでなく顔全体を覆うフェイスシールドを付けることも試験的に始めています。また工場全体で作業用の手袋を半日ごとに交換しているほか、ロッカールームの消毒も徹底し、感染予防に取り組んでいます。
この工場では、新型コロナウイルスの感染拡大で部品の調達が難しくなったため、一時、トラックの生産を停止しましたが、今は生産調整をしながら稼働を続けています。
三菱ふそうトラック・バス生産本部の馬場高史生産統括部長は、「トラックの生産は自動化できない手作業が多く、感染予防が非常に重要になる。まずガイドラインを作ったが、新型コロナウイルスの対策が長期化することを見据え、従業員どうしが知恵を出し合い、より安全で働きやすい環境に改善していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB