大阪府は、休業要請を解除する施設の企業や事業主などに示す感染拡大防止の対策をまとめたマニュアルを策定しました。16種類の施設や業態ごとに詳細に対策を取りまとめていて、共通の対策として、「3密」の回避や、症状のある人の入場制限などを求めています。
大阪府が取りまとめたマニュアルでは、劇場や映画館、演芸場などの施設、居酒屋を含む飲食店などの食事提供施設、インターネットカフェや漫画喫茶などの遊興施設、パチンコ店、マージャン店やゲームセンターなどの遊技施設、大学などの各種学校など16の施設や業態ごとに対策を盛り込んでいます。
共通の対策としては、「3密」の回避や、症状のある人の入場制限、入口や施設内への消毒設備の設置などを求めています。
また、トイレでは、ハンドドライヤーや共通のタオルの使用を取りやめること、休憩スペースを常に換気すること、鼻水や唾液のついたごみは袋に密閉することなど、ごみの廃棄の方法なども盛り込んでいます。
施設や業態ごとの対策としては、食事を提供する施設に対して、個室や多人数での座敷席などの使用を控えることや、大皿でのとりわけは自粛すること、客同士の大声での会話は行わないよう呼びかけることなどを求めています。
また、劇場などに対しては、できるだけ2メートルを目安とした、十分な座席の間隔の確保や、滞在時間が短くなるよう、公演の前後の滞留をなくすよう工夫することなどを盛り込んでいます。
さらに、パチンコ店には、十分な座席の間隔の確保や、客の入れ替え時のパチンコ台やボタン、レバーの消毒などを求めています。
大阪府は、休業要請を解除する条件として、企業や事業者にこのマニュアルを提示し、対策の徹底を求めることにしています。
-- NHK NEWS WEB