新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、衣料品大手やデパートなど小売り店の経営の行き詰まりが続くアメリカで15日、大手の「JCペニー」が経営破たんしました。アメリカでの大手小売業の破たんは今月に入って、これで3件目です。
発表によりますと、JCペニーは15日、日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用を裁判所に申請し、経営破たんしました。
JCペニーは1902年に西部ワイオミング州で創業、店の名前は創業者の1人に由来しています。日用品から家具までそろう、GMSと呼ばれる総合スーパーの形式で業績を伸ばし、1000店舗を超えるまで拡大しウォルマートやシアーズと並んでアメリカを代表する小売チェーンとなりました。
しかし、インターネット通販の普及で低迷し、ここ数年は大規模な店舗の閉鎖などで、経営再建を進めてきましたが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、多くの店が一時休業を余儀なくされ、急速に資金繰りに行き詰まったものと見られます。
アメリカでは今月に入って、衣料品大手の「J.CREW」、それに高級デパートの「ニーマン・マーカス」が相次いで経営破たんしていて、店舗を持つ小売業の経営の行き詰まりが鮮明になっています。
-- NHK NEWS WEB