新型コロナウイルスの感染拡大を受けた外出自粛の影響などで、ネット通販を利用する人が増えています。特に、若い世代を中心に利用が広がっていることがビッグデータを分析した民間の調査でわかりました。
この調査はデータ分析会社のナウキャストが行ったもので、クレジットカードの購買履歴をもとにプライバシーを保護したうえで、ネット通販の利用状況を分析しました。
それによりますと、感染拡大前のことし1月にネット通販の利用がなかった人のうち4月になって新たにネット通販を利用した人の割合は20代では40%以上となっています。
一方、30代が30%前後、40代が20%前後などと年代が上がるとともにこの割合は低下し、70代では10%前後となっています。
調査を行った会社の技術顧問で、東京大学大学院の渡辺努教授は「若い人が感染を防ぎたいと、オンラインに大きくかじを切ったことがデータから見える。一方、シニア層にとっては通信環境を整えたり、使い方を勉強したりというように、ネット通販はハードルが高い部分がある。このハードルを越すような人も出ているが、それほど多くないというのがデータからうかがえる」と話しています。
-- NHK NEWS WEB