台湾の半導体大手TSMCは、新たな生産拠点をアメリカに設けることを発表しました。ハイテク分野をめぐる米中の競争が激しくなる中、アメリカの半導体産業の強化につながるか注目されます。
台湾の半導体大手TSMCは、アメリカで2か所目となる生産拠点を西部アリゾナ州に設けることを15日発表しました。
それによりますと、来年、工場の建設を始めて、2024年には量産を開始するとしていて、投資額はおよそ120億ドルとしています。
今回の発表について、アメリカのポンペイオ国務長官は「中国が最先端の技術などで優位になろうとする中での重大な節目だ。アメリカの半導体産業の流れを大きく変えるもので、アメリカの安全保障と経済繁栄を後押しするだろう」とコメントしています。
TSMCは世界をリードする半導体の製造技術をもっていて、アメリカのIT大手、アップルのスマートフォンのほか、防衛装備品にも使われているとされています。
ハイテク分野をめぐる米中の競争が激しくなる中、アメリカの半導体産業の強化につながるか注目されます。
-- NHK NEWS WEB