来年春に卒業予定の大学生を対象にした採用活動について、中小企業の8割以上が新型コロナウイルスの影響を受けていて、その半数以上が説明会などの中断や延期をしていることが東京商工会議所の調査でわかりました。
この調査は東京商工会議所が先月28日から今月8日にかけて会員企業を中心に行ったもので、327社から回答を得ました。
それによりますと、ことしの採用活動について新型コロナウイルスの影響があるかどうか尋ねたところ、影響が生じていると答えた企業が83.8%と大部分の企業が影響を受けていることがわかりました。
これらの企業に説明会などの実施状況について尋ねたところ、中断や延期をしたと答えた企業が51.8%と半数を超え、実施していると答えた企業の46%を上回りました。
また、説明会や面接へのウェブシステムの導入について尋ねたところ、すでに導入したが36.7%、導入に向けて検討しているが35.1%となり、積極的に取り組んでいる状況がうかがえます。
東京商工会議所は「経済状況が厳しい中にあっても依然として採用意欲が高い企業が多い。就職活動のスケジュールは全体的に不透明になっているが、今後、大学側と情報交換するなどして中小企業の支援に努めたい」としています。
-- NHK NEWS WEB