月末の金曜日に早めの退社を促す「プレミアムフライデー」が先週末、スタートし、多くの人が、いつもより早く仕事を切り上げて買い物や旅行を楽しみました。ただ、今回は様子見だった企業も多く、定着するには企業が実施するために工夫した点や得られたメリットなどの情報を広く共有できるかがカギとなりそうです。
月末の金曜日は早めに退社して、買い物や旅行などを楽しんでもらおうという政府と経済界のキャンペーン、プレミアムフライデーは、先週末の24日に始まり、多くの人が午後の早い時間に仕事を切り上げて、買い物やレジャーを楽しむ様子が見られました。
キャンペーンの協議会によりますと、企業や商店街などからの共通ロゴマークの申請件数は、前日の23日の時点でおよそ4000件に上ったということです。
ただ、顧客への対応が必要な流通や金融業界、それに人手不足が特に深刻な建設現場などでは、プレミアムフライデーの実施は難しいのが実情で、今回は様子見の企業が多かったと見られます。
次のプレミアムフライデーは、多くの企業が繁忙期を迎える年度末の来月31日です。消費の底上げや働き方の見直しにつなげようというこのキャンペーンが定着していくには、企業が実施するために工夫した点や得られたメリットなどの情報を、広く共有できるかがカギとなりそうです。
-- NHK NEWS WEB