企業が従業員に支払った休業手当の一部を助成する雇用調整助成金の申請手続きを簡素化するため、厚生労働省は20日からオンラインでも申請を受け付けることになりました。
「雇用調整助成金」は、売り上げが減少しても企業が従業員を解雇せずに雇用を維持し、休業手当を支払った場合に国が手当の一部を助成するものでウイルスの感染拡大を受け、助成率を引き上げるなど制度を拡充しています。
助成金を申請するにはこれまで書類を労働局の窓口に持参するか、郵送しなければなりませんでしたが、20日正午からは厚生労働省のホームページから専用のシステムにアクセスすればオンラインでもできるようになります。また、申請に必要な書類をさらに減らすなどして手続きも簡素化します。
雇用調整助成金は、制度の拡充が始まったことし2月14日から今月18日までに2万4797件の申請があり、1万2201件の支給が決定しているということです。
厚生労働省は新型コロナウイルスの影響で休業を余儀なくされている企業に制度の活用を呼びかけていて、助成金の上限額の引き上げについても検討を進めています。
-- NHK NEWS WEB