週明け18日のニューヨーク株式市場はほぼ全面高となり、ダウ平均株価は先週末に比べて900ドルを超える大幅な値上がりとなりました。新型コロナウイルスのワクチン開発への期待や、原油価格の上昇から、景気の先行きに対する楽観的な見方が広がったためです。
18日のニューヨーク株式市場ダウ平均株価の終値は、先週末に比べて911ドル95セント高い2万4597ドル37セントで、2万4000ドルを回復しました。
1日で900ドルを超える値上がりは先月6日以来です。
新型ウイルスのワクチンを開発中のアメリカの製薬会社が、臨床試験の初期の結果で「予防の可能性が実証された」と発表したことで投資家の間に安心感が出て、幅広い銘柄に買い注文が集まりました。
また、原油の先物価格がおよそ2か月ぶりに1バレル=30ドル台まで上昇し、経済活動の再開で需要が高まるとして、景気の先行きに対する楽観的な見方が広がりました。
市場関係者は「先週、値下がりが目立ったことから買い戻そうという動きも相場を支えた。週末にかけてのヨーロッパやアメリカでの経済活動の再開も大きな混乱はなく進んでいるというのが、市場の受け止めだ」と話しています。
-- NHK NEWS WEB