新型コロナウイルスの感染拡大が深刻だった中国の武漢で工場の操業などが再開したことを受けて、成田空港との間を直接結ぶ貨物臨時便の運航が始まり、19日夜、現地からの第1便が到着しました。
中国湖北省の武漢は新型コロナウイルスの感染拡大を受けて一時、封鎖されましたが、先月8日に解除され、現地の工場なども操業を再開しました。
このため、全日空のグループ会社の「ANA Cargo」は、成田空港との間を直接結ぶ貨物臨時便の運航を決め、19日夜9時半前、現地からの第1便が到着しました。
この便には、合わせておよそ20トンのマスクや自動車部品、電子部品などが載せられていたということで、係員たちが専用の車両を使いながら貨物の積み降ろしを行っていました。
これまで武漢から成田に貨物を運ぶにはいったん上海などに陸送する必要があったということで、直行便の運航は、輸送時間の大幅な短縮につながると期待されています。
「ANA Cargo」の勝部昭男取締役は、「航空便のニーズは少なくないと考えている。今後も状況を見ながら対応していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB