新型コロナウイルスの感染拡大に伴う支援策として20日から始まった「雇用調整助成金」のオンラインシステムの申請で、申請した人の個人情報とみられる名前や電話番号などがほかの申請者に見られる状態になっていたことが分かり、厚生労働省は受け付けを中止しています。復旧のめどは立っていないということです。
「雇用調整助成金」は、売り上げが減少しても企業が従業員を解雇せずに雇用を維持し、休業手当を支払った場合に国が手当の一部を助成する制度で、休業を余儀なくされた企業のニーズの高まりなどを受け、厚生労働省は20日から手続きを簡素化するためオンラインでの申請の受け付けを始めました。
しかし申請するための専用の画面にアクセスすると、ほかの申請者のものとみられる名前やメールアドレス、それに電話番号などが見られる状態になっていたということで、一般の申請者からの問い合わせを受け、受け付けを中止しているということです。
厚生労働省はシステムを作った業者に依頼して原因を調べていますが、20日中の復旧は難しく、めども立っていないということです。
-- NHK NEWS WEB