大手生活用品メーカーのアイリスオーヤマは、マスクを国内生産するため中国から設備を取り寄せ、宮城県角田市にある工場で来月上旬から生産を始めることにしています。
アイリスオーヤマは、これまで中国の自社工場で生産していたマスクを、より安定的に供給するため、宮城県角田市にある工場でも来月から生産することにしています。
工場では20日、中国から取り寄せた設備を搬入する作業が行われ、マスクの生産用に新たに設けられたクリーンルームに運び込まれていました。
アイリスオーヤマでは、ことし2月に設備の購入を決めました。世界的な需要の高まりから、当初、中国のメーカーからは設備の納入まで半年ほどかかると言われたそうですが、代金を前払いにするなどして納期の短縮につなげたということです。
会社では来月上旬から生産を始め、7月には月1億5000万枚を生産し、ドラッグストアなどに出荷する予定です。
アイリスオーヤマの大山晃弘社長は「需要の高まりからマスクの生産を始める会社が国内外で増えることは当初から想定していた。質の高い商品をつくることでシェアを伸ばしていきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB