航空大手の全日空は、新型コロナウイルスの感染防止対策を強化し、来月から利用客に対して旅客機の機内や空港内のあらゆる場面で必ずマスクを着用するよう求めることになりました。
全日空がまとめた感染防止対策によりますと、来月1日以降、利用客に対し旅客機の機内のほか、空港の保安検査場や搭乗口など、あらゆる場面で必ずマスクを着用するよう求めます。
そのうえで、幼児や特段の理由がある場合を除いて「マスクを着用していない人や発熱などで体調がすぐれない人は、搭乗を断る場合がある」としています。
また、国際線では機内全体を出発ごとに毎回消毒するほか、国内線では、トイレは出発ごとに、座席のひじ掛けやテーブルなどは1日1回消毒を行うとしています。
そのうえで、利用客には搭乗前に手を消毒してもらい、希望者には除菌シートを提供するとしています。
全日空では、現在、国際線・国内線ともに9割近くを運休や減便としていますが、緊急事態宣言が段階的に解除されることで、利用客が徐々に回復することも見込まれます。
今回の対策は、利用客のマスク着用を「要請」にとどめていた業界団体のガイドラインよりも踏み込んだ形で、会社としては、運休している便を今後再開するにあたっては、さらに対策を強化する必要があると判断したということです。
-- NHK NEWS WEB