全国的に地方デパートの苦境が続く中、JR仙台駅前のデパート、さくら野百貨店仙台店を運営する会社が、売り上げの低迷から経営に行き詰まり、27日、自己破産しました。
自己破産したのは、JR仙台駅前にあるデパート、さくら野百貨店仙台店の運営会社のエマルシェです。青森県や岩手県にあるさくら野百貨店の店舗は、運営会社が異なるため、関係ありません。
さくら野百貨店仙台店は、かつてダックシティ丸光や仙台ビブレなどの店名で営業し、平成14年からは今の店名で営業を続けてきました。しかし、仙台駅の周辺に新たな商業施設の開業が相次ぐなど競争が激化する中で、近年は、売り上げの減少に歯止めがかからない状態が続いていました。
申立代理人によると、運営会社は27日、仙台地方裁判所に自己破産を申請し、破産手続きの開始決定を受けたということです。負債総額はおよそ31億円に上るということで、店舗は26日付けで営業を終了し、およそ120人の従業員は全員、26日付けで解雇されたということです。
地方のデパートをめぐっては、そごう・西武が大阪府八尾市の店舗や茨城県つくば市の店舗を28日に閉鎖するほか、三越伊勢丹ホールディングスも千葉市や東京・多摩市の店舗を来月20日で閉鎖することになっていて、衣料品を中心とした販売不振が続く中で、厳しい経営環境が続いています。
-- NHK NEWS WEB