日銀は22日、臨時の金融政策決定会合を開き、新型コロナウイルスの影響を受ける中小企業の厳しい資金繰りを支える新たな制度の導入を決めます。
日銀は22日午前9時から臨時の金融政策決定会合を開きます。日銀の会合は年間8回開かれていますが、臨時の開催は異例です。
会合では政府の経済対策で資金繰りが厳しくなっている中小企業の支援策として、今月、始まった民間の金融機関による実質無利子・無担保の融資を増やすため新たな制度の導入を決めます。
融資を実行した民間の金融機関に日銀が金利0%で資金を出すことで積極的に融資するよう後押しする仕組みです。
日銀は先月27日に開いた会合で、急激に悪化する景気を支えるため国債を上限なく買い入れて市場に潤沢な資金を供給する追加の金融緩和に踏み切りました。
ただアパレル大手のレナウンが民事再生法の適用を申請するなど新型コロナウイルスの影響による企業の破綻が相次ぎ、景気は厳しさを増しています。
政府は賃料の支払いが困難な事業者への新たな給付金や雇用調整助成金の上限額の引き上げなどを行うため第2次補正予算案の編成を進めていますが、日銀としても足並みをそろえて支援を急ぐねらいがあるとみられます。
-- NHK NEWS WEB