ネットで購入したマスクを購入価格のおよそ2倍で転売したとして、津市の衣料品販売会社の55歳の社長が書類送検されました。品薄となったマスクをめぐっては、ことし3月から法律で転売が禁止され、この法律が適用されて検挙されたのは全国で初めてです。
書類送検されたのは、津市の衣料品販売会社と、この会社の55歳の社長です。
三重県警察本部によりますと、社長はことし4月、インターネットを通じて家庭用のマスク1000枚を1枚当たりおよそ80円で購入し、経営する衣料品販売店で購入価格のおよそ2倍で転売した疑いが持たれています。
1000枚のマスクは数日で完売したということです。
社長は容疑を認め、「新型コロナウイルスの影響で経営が厳しく、利益を上げたかった」と供述しているということです。
新型コロナウイルスの感染拡大で品薄になったマスクをめぐっては、政府が第1次石油ショックがあった昭和48年に制定された国民生活安定緊急措置法の政令を改正し、ことし3月から個人や業者が小売店やネットなどで購入したマスクを高値で転売することが禁止されています。
警察庁によりますと、マスクを転売したとしてこの法律が適用され検挙されたのは全国で初めてだということです。
-- NHK NEWS WEB