全国高校総体が中止になったことを受けて高体連=全国高等学校体育連盟や協賛企業は、つらい状況にある高校生をサポートするため高校総体の30の競技すべてでトップ選手を講師に招きオンラインでの講義を行うことが関係者への取材でわかりました。
全国高校総体は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で史上初めて中止となることが決まり、出場を目指していた高校生から落胆の声が相次いでいます。
これを受けて高体連や協賛企業の大手製薬会社は、高校総体の30の競技すべてでそれぞれトップ選手などを講師に招きオンラインでの講義を実施することが関係者への取材でわかりました。
つらい状況を乗り越え、次の目標に向けて気持ちを切り替えてもらうことがねらいで競技ごとに全国の高校の部員や指導者、マネージャーなどを対象に行われる予定です。
最初の講義は今月26日に行われるボクシングで、世界チャンピオンの村田諒太選手が講師を務めます。さらにその後もサッカーでは、元日本代表のゴールキーパーで4大会連続ワールドカップの代表に選ばれた川口能活さん、バドミントンでは、全英オープンの女子ダブルスで優勝した福島由紀選手と廣田彩花選手のペアが講師を務めるということです。
講義の様子はインターネット上で配信され無料で見ることができ、4回目以降の講義では、生徒を公募する予定です。
主催者の1人は「トップ選手が困難を乗り越えた経験を聞くだけでなく、生徒どうしが自分の思いを吐き出して前に進むきっかけにしてほしい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB