新型コロナウイルスの感染拡大で人の移動が大きく減っているアメリカで、レンタカー大手の「ハーツ」が日本の民事再生法にあたる連邦破産法の適用を申請し、経営破綻しました。
発表によりますと、アメリカのレンタカー大手「ハーツ・グローバル・ホールディングス」は22日、裁判所に対して、日本の民事再生法にあたる連邦破産法11条の適用を申請し、経営破綻しました。負債総額は日本円でおよそ2兆円と見られています。
アメリカでは国内の移動に車は欠かせず、多くの人が空港で車を借りることから、全米ではほぼすべての空港にレンタカーの拠点があり、ハーツはその中でも最大手です。
しかし、新型コロナウイルスの感染拡大で人の移動が制限されたことで、航空需要が大幅に減少し、レンタカー各社は主な収入源を失って、車両や拠点の維持が難しくなり、急速に経営が悪化していました。
会社側の説明では、新たな資金を確保したうえで、営業はこれまでどおり続けるということですが、北米の従業員の半分に当たる2万人の人員削減を決めるなど、厳しい経営を迫られています。
-- NHK NEWS WEB