シェアハウスでの共同生活を記録する民放のテレビ番組に出演していた22歳の女子プロレスラーが、23日東京都内で死亡し、女性に対しSNS上で非難するような投稿がされていたことについて、海外の大手メディアも次々と報じ、追悼の声を紹介しています。
フジテレビの番組「テラスハウス」に出演していた女子プロレスラーの木村花さん(22)が、23日東京都内で死亡したと、所属団体が明らかにし、SNS上では、番組への出演や言動などについて、木村さんを非難するような投稿がされていたということです。
番組はアメリカの動画配信大手、ネットフリックスでおよそ190の国と地域で配信されていて、海外の大手メディアも追悼の声を紹介しています。
このうち、イギリスの公共放送BBCは「ネットフリックスのスターである日本人レスラーが22歳で死亡」という見出しで報じ、「木村さんは連日のようにツイッターで標的にされ、ファンたちはネット上のひぼう中傷が心に与える影響について、抗議の声をあげている」と伝えています。
また、アメリカの有力紙ワシントン・ポストは、死を悼むレスリング関係者のコメントとして「木村さんたちは実在する人間であり、テレビや映画のキャラクターではないのだと皆さんに気付いてほしい」と伝えています。
そのうえで、去年、韓国の若い女性歌手2人がネット上の悪意のあるひぼう中傷に苦しみ、相次いで自殺したことにも触れ「彼女たちの死は、若い女性への強い圧力を浮き彫りにした」と指摘しています。
さらにツイッターでは、「#RIPHanaKimura」という木村花さんに哀悼の意を表すハッシュタグとともに、英語などさまざまな言語で死を悼むコメントが相次いでいます。
-- NHK NEWS WEB