新型コロナウイルスの感染拡大で厳しい経済状況が続く中、自分自身の雇用について不安を感じている人が半分近くに上るという調査がまとまりました。
この調査は、日本生産性本部が今月11日から13日にかけて自営業者などを除く20歳以上の働く人1100人を対象に実施しました。
この中で、感染拡大の影響で雇用に不安を感じているか尋ねたところ、「かなり不安を感じる」、「どちらかと言えば不安を感じる」と答えた人は合わせて47.7%となりました。
これを業種別で見ると、宿泊業が85.7%、飲食サービス業が75.6%などとなり、休業を余儀なくされた業種に雇用への不安が広がっていることがうかがえます。
また、テレワークをした人に感染拡大が収まったあともテレワークを行いたいか尋ねたところ、「そう思う」「どちらかと言えばそう思う」と答えた人は合わせて62.7%となりました。
これらの人たちに、テレワークの課題を複数回答で尋ねたところ、「職場に行かないと閲覧できない資料のネットでの共有化」が最も多く48.8%、「通信環境の整備」が45.1%などとなりました。
調査にあたった日本生産性本部は、「感染拡大の影響が長期化することも予想されるが、企業は従業員に不安を与えないよう、雇用の確保や働きやすい環境づくりに努めるべきだ」としています。
-- NHK NEWS WEB