新型コロナウイルスの感染拡大に伴う臨時休校で仕事を休まざるを得なくなった保護者の所得を補償するための助成金について、厚生労働省は上限額を1万5000円に引き上げるとともに、対象となる期間をことし9月末まで延長することを決めました。
臨時休校や保育所の登園自粛に伴って子どもの面倒を見るため仕事を休まざるを得なくなった保護者への支援策として、厚生労働省は企業が年次有給休暇とは別に有給を取得させた場合に費用の一部を助成する制度を設けています。
助成する金額はこれまで1日当たり8330円が上限でしたが、休業が長期化して事業主の負担が増えたことや、制度の活用が十分に進んでいないことを踏まえ、ことし4月にさかのぼって1万5000円に引き上げることを決めました。
また、臨時休校などに伴い仕事を休まざるをえないフリーランスで働く人を対象にした支援金の制度についても、日額4100円から7500円に引き上げます。
対象となる期間は臨時休校や保育所の登園自粛が続くことも想定し、いずれも3か月延長してことし9月末までとしています。
厚生労働省によりますと、それぞれの申請件数は今月24日の時点で、事業主向けの助成金が2万1400件、フリーランス向けの支援金が5300件で、このうち、支給が決定したのは、助成金が5955件、支援金が2047件だということです。
-- NHK NEWS WEB
