新型コロナウイルスの感染対策として在宅勤務が広がり、深夜の外食のニーズが減っているとして、ファミリーレストラン最大手のすかいらーくホールディングスは、ほぼすべての店舗で午後11時半以降の営業を取りやめることを決めました。
すかいらーくホールディングスは、運営している「ガスト」や「バーミヤン」などの店舗の営業時間を見直し、ことし7月1日から午後11時半以降の営業を原則、廃止することを決めました。
これは、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて外出の自粛や在宅勤務が広がったことで、深夜に外食をする客が減り、緊急事態宣言が全国で解除されたあとも、こうした消費者の動向が定着するとみて、判断したものです。
対象の店舗は全体の8割にあたるおよそ2600店となります。
深夜に働いていた従業員は日中のシフトへの転換を促し、需要が大きく伸びている宅配やテイクアウトの強化を進めるとしています。
すかいらーくホールディングスの広報担当者、伊藤宏泰さんは「新型コロナウイルスの感染拡大で、人々のライフスタイルは大きく変化している。会社もそれにあわせ柔軟な対応を取りたい」と話しています。
この会社は、人手不足などを背景に24時間営業を取りやめましたが、さらに営業時間の短縮に踏み切り、外食業界で消費者の新しい行動にあわせた動きが広がるか、注目されます。
-- NHK NEWS WEB