関西電力は森本孝社長の昨年度の報酬が5900万円など取締役6人の個別の報酬額を初めて開示しました。巨額の金品受領問題で、内向き体質との批判を受けたことから信頼回復をはかるねらいです。
関西電力は、6月に開く株主総会の招集通知の中で昨年度の取締役6人の個別の報酬額を明らかにしました。
それによりますと、ことし3月中旬に就任した森本社長は昨年度1年間、副社長として受け取った報酬額が5900万円でした。ほかの副社長ら5人は4600万円から5800万円でした。
八木誠前会長や岩根茂樹前社長らの報酬は開示しませんでした。
関西電力は経営幹部や社員が福井県高浜町の元助役から総額3億6000万円相当の金品を受領していたほか、業績悪化で減額した役員報酬の一部をひそかに補填(ほてん)するなど、内向き体質が批判されてきました。
また、筆頭株主である大阪市もこれまで報酬の個別開示を求めてきましたが会社は総額を開示することで十分だとして応じてきませんでした。
関西電力は「金品受領問題を受け、信頼回復が必要だと判断し、今回の決定にいたった」とコメントしています。
-- NHK NEWS WEB