緊急事態宣言が解除された首都圏の1都3県と北海道の26日の人出は、解除前の25日と比べて多くの地点で増えたものの、増加率は東京都心でも1%から6%程度にとどまりました。解除を受けても、外出する人が一気に増える状況にはなっていないことがうかがえます。
NTTドコモは、携帯電話の基地局の情報をもとに、プライバシーを保護した形で全国47都道府県の人出のデータをまとめています。
それによりますと、緊急事態宣言が解除された26日の東京都内の各地の人出は、解除前の25日と比べて、新宿駅周辺で6%、渋谷センター街周辺と丸の内周辺でそれぞれ3.6%、大手町周辺で2.3%、銀座周辺で1.2%増えました。
神奈川、千葉、埼玉の3県では、横浜駅周辺で5%、千葉駅周辺で3%それぞれ増えた一方で、大宮駅周辺は0.5%減少しました。
北海道は、札幌駅周辺で0.2%の増加でした。
また、感染拡大前のことし1月中旬から2月中旬の平日の平均と比べると、東京・新宿駅周辺は56.3%、札幌駅周辺は52.3%、大宮駅周辺は48.5%、横浜駅周辺は46.3%、千葉駅周辺は27.1%の減少でした。
緊急事態宣言の解除を受けて、人出がどれだけ増えるか注目されましたが、増加幅は限定的で、外出する人が一気に増える状況にはなっていないことがうかがえます。
-- NHK NEWS WEB