アメリカのツイッター社は、トランプ大統領の投稿に暴力をたたえる内容が含まれているとして、自動的に表示されない措置を取りました。これに対しトランプ大統領は日本時間の29日夜、「ソーシャルメディアを保護している法律を無効にすべきだ」と、強く反発しました。
トランプ大統領は、中西部ミネソタ州で白人の警察官に押さえつけられた黒人男性が死亡した問題で、住民による抗議デモが広がっていることについて29日、ツイッターに投稿し、過激化した住民を「悪党」と呼んだうえで「軍は知事とともにある。どんな困難があってもわれわれはコントロールする。略奪が始まれば、銃撃を始める」などと警告しました。
この投稿に対しツイッター社は、日本時間の29日午後、「暴力をたたえる内容が含まれ、ツイッターの規則に反している」とする警告メッセージを表示し、投稿の内容が自動的には表示されない措置を取りました。
そのうえで「この投稿は公共の利益にかなう可能性がある」として、「表示」のマークを押すと見ることができるようになっています。
ツイッター社は26日に、トランプ大統領が秋の大統領選挙の投票方法を批判した投稿に対し、「根拠がない」として事実確認を促す「ファクトチェック」の注釈をつけ、これにトランプ大統領は強く反発していました。
今回の措置に対してもトランプ大統領は日本時間の29日夜、ツイッターに投稿し、「ソーシャルメディアの運営会社の法的責任を幅広く免除している法律を議会は無効にすべきだ」と述べて、強く反発しました。
-- NHK NEWS WEB