名古屋市は、学校の再開について、休みが長期にわたり新たな生活に不安を抱いている子どももいるとして、保護者に「登校を無理強いせず、相談してほしい」と呼びかけています。
名古屋市では6月1日から公立の小中学校が再開されます。それを前に市の教育委員会は、一斉メールシステムを使って保護者にメッセージを送りました。
メッセージでは、休みが長期にわたり、新たな生活に不安を抱いて学校に足が向かない子どももいるとしたうえで、「登校を決して無理強いせず、心配でしたらどうか遠慮なく学校などにご相談ください」と、嫌がる子どもを無理に学校に行かせないよう呼びかけています。
教育委員会は、今回の学校の再開が子どもの自殺が増える夏休み明け前後と同じような状況になる懸念があることから、メッセージを送ったということです。
小中学生の9年間、不登校を経験した、名古屋市に住む漫画家の棚園正一さんは「長い休みのあとには社会人だって会社に行きたくない人もいるし、もともと学校が苦手だった子たちは行きたくない気持ちが強くなることがあると思います。一気に変わる環境に無理に合わせるのではなくて、自分の気持ちを大切にしてほしい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB