フランスなどで導入されている、全自動のPCR検査装置を製造する千葉県松戸市のメーカーが、国内での販売を目指して厚生労働省に臨床試験のデータを提出しました。
全自動のPCR検査装置を製造しているのは千葉県松戸市の精密機器メーカー「プレシジョン・システム・サイエンス」で、この検査装置は、検体を入れたあと全自動で検査できるため医療従事者の感染リスクを抑えることができ、時間も大幅に短縮できるということです。
メーカ−によりますと、もともと装置はインフルエンザなどの検査のために開発されましたが、新たな検査試薬を組み合わせて使うことで新型コロナウイルスのPCR検査に利用できることが確認されたとしています。
装置はすでにフランスやイタリアなどで活用され、メーカ−は感染の第2波への備えが注目される中、国内での販売に向け、28日、臨床試験のデータをまとめ厚生労働省に提出しました。
今後、国が検査の精度などを確認すると、この装置での検査に保険が適用されるということです。
プレシジョン・システム・サイエンスの田島秀二社長は「検査に当たる医療従事者の負担を軽減するとともに、検査数を増やすことに貢献していきたい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB