新型コロナウイルスの感染が世界に広がった影響で、かつてない規模の運休や減便を余儀なくされた航空会社が、運航再開に動き出しています。感染の終息がなお見通せない中、各社は利用客を取り戻すには、いかに不安を和らげるかがカギになるとしてさまざまな感染対策を進めており、空の旅は大きく様変わりすることになりそうです。
世界の航空旅客の需要は、各国が新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むために、出入国の制限などを行った影響で一気に落ち込み、航空各社は2001年の同時多発テロ事件の時を上回る、かつてない規模の運休や減便を余儀なくされました。
イギリスの航空情報会社「OAG」によりますと、世界の航空会社が運航する定期便の座席数は、ことし3月後半から急激に減少し、今月初めには、前の年の同じ時期と比べ、4分の1以下にまで落ち込みました。
各国で経済活動再開の動きが相次いだことを受け、その後少しずつ持ち直していて、航空各社による運航再開の動きはさらに進む見通しです。
-- NHK NEWS WEB