新型コロナウイルスの影響で大人数での催しを開くことが難しい中、長野県のクラフトビールのメーカーが、およそ2000人でビールを楽しむ予定だった催しをオンラインで行いました。
この催しを開いたのは長野県に本社や醸造所があるクラフトビールのメーカー「ヤッホーブルーイング」です。
この会社では毎年この時期にキャンプ場でビールを楽しむ催しを開いていて、去年はおよそ1000人が参加しました。ことしは2回開催して合わせて2000人が集まる予定でしたが、新型ウイルスの影響で開けなくなったため、代わりにオンラインで行いました。
動画サイトの「YouTube」を使い、社長や社員らが自宅からカメラに向かって話しかけ、視聴する参加者がチャットでやり取りします。30日は全国から最大でおよそ1000人が同時に視聴し、乾杯の場面では「乾杯!」とメッセージが続々と書き込まれ、盛り上がりを見せました。
ビールの味わいかたを学ぶセミナーも開かれ、醸造担当の社員がそれぞれのビールの特徴などを解説していました。この会社ではオンラインによる醸造所の見学ツアーなども検討しているということです。
井手直行社長は「オンラインであれば遠くて行けない人や子ども連れの人も参加しやすく、オンラインの活用の新たな一面をみつけたと感じている」と話していました。
-- NHK NEWS WEB