新型コロナウイルスの感染が広がった影響で中止となる花火大会が各地で相次ぐ中、例年9月に東京・調布市で開かれ、およそ35万人が訪れる恒例の花火大会も中止が発表されました。ウイルスの感染拡大への懸念や経営の厳しい事業者から協賛金を募ることが難しくなったことが理由だということです。
中止が決まったのはことしで38回目となる予定だった「映画のまち調布花火」で、調布市や地元の観光協会は例年通り9月中の開催を目指していました。
ただ緊急事態宣言が解除されたとはいえ今後、ウイルスの感染拡大の第2波が来るおそれも懸念されるうえ、経営状態が厳しい地元の企業から協賛金を募ることも難しいと判断し、中止を決めたということです。
この花火大会では、その年に話題となった映画の音楽と花火のコラボレーションや調布市ゆかりの漫画家、水木しげるさんの代表作「ゲゲゲの鬼太郎」のキャラクターをかたどったユニークな花火が人気で、毎年およそ35万人が訪れるということです。
調布市産業振興課は「毎年、多くの人でひしめき合う状態になるので、安全安心のためには開催は困難と判断しました。地元への経済効果も大きく、何とか地域を盛り上げたかったのですが残念です」としています。
-- NHK NEWS WEB