1日未明、成田空港で、60代の男性が運転する軽ワゴン車が、外部からの侵入を防ぐために設けられていたゲートをすり抜け、駐機場などを走行していたことがわかりました。空港会社は「ゆゆしき事態だと受け止め、再発防止に努めます」としています。
成田空港会社などによりますと、1日午前1時前、60代の男性が運転する軽ワゴン車が、空港の貨物地区の入り口やその先の警備所にある2か所のゲートをすり抜けたということです。
軽ワゴン車は、許可を受けたタクシーのすぐ後ろについたり、対向車のために開けられたゲートを通過したりしたということで、それぞれの場所で警備員の制止を振り切っていました。
車はおよそ20分間、5キロ余りにわたって駐機場などを走り、4か所目のゲートで停止したところ、警備員が男性を取り押さえたということです。
このトラブルによるけが人や航空機への接触などはなく、警察に事情を聴かれた男性は「空港を見に来た」などと話しているということです。
成田空港会社では、新型コロナウイルスの影響で車両に対する警備の人員を縮小していますが、警戒レベルは落としておらず、今回の件には影響していないと説明しています。
空港会社の菅井理博部長は「ゆゆしき事態だと受け止めている。原因を究明し、再発防止に努めたい」と話しています。
-- NHK NEWS WEB