アメリカのトランプ大統領がNAFTA=北米自由貿易協定の見直しを求めていることについて、メキシコのグアハルド経済相は「アメリカが自動車に20%の関税をかけると言った瞬間に席を立つ」と述べ、アメリカ側の要求によっては交渉の打ち切りも辞さない強い姿勢を示しました。
アメリカのトランプ大統領は、メキシコ、カナダの3か国間で関税がかからないNAFTAが貿易の不均衡を生んでいるとして、見直しを求めていますが、輸出の8割をアメリカに依存するメキシコは、再交渉自体には応じるものの、関税の引き上げには否定的です。
これについて、メキシコのグアハルド経済相はアメリカのメディア、ブルームバーグのインタビューに対し、「アメリカが自動車に20%の関税をかけると言った瞬間に私は席を立つ」と述べ、アメリカ側の要求によっては再交渉の打ち切りも辞さない強い姿勢を示しました。
また、グアハルド経済相は「再交渉が決裂してもメキシコにとって危機的な状況にはならない」と述べ、仮にアメリカがNAFTAを脱退する姿勢を見せたとしても高い関税は断固として受け入れない考えを強調しました。
再交渉の時期について、メキシコ政府は、国内企業などとの調整を終えた6月以降に始まるとの見方を示しています。
-- NHK NEWS WEB