東京都心の1日の人出は、前の週と比べて増加しました。緊急事態宣言の解除から1週間がたち、出勤する人などが増えていることがうかがえます。
NTTドコモは携帯電話の基地局の情報をもとに、プライバシーを保護した形で全国の人出のデータをまとめています。
それによりますと、東京都内の1日午後3時時点の人出は、全国で緊急事態宣言が解除された1週間前の先月25日と比べると、
▽新宿駅周辺で25.3ポイント
▽銀座周辺で23.1ポイント
▽渋谷センター街周辺で19ポイント
▽大手町周辺で15.4ポイント、それぞれ増えました。
企業の中には緊急事態宣言が解除されたあとも、5月いっぱい在宅勤務を原則としたところがあり、6月に入って出勤する人の数が増えていることがうかがえます。
また、デパートなどの商業施設の営業再開が相次いでいることも、人出の増加につながっているとみられます。
一方、1日の人出をことし1月中旬から2月中旬の平日の平均と比べると
▽新宿駅周辺で33.5%
▽銀座周辺で28%
▽渋谷センター街周辺で38.7%
▽大手町周辺で50.8%、それぞれ減少していて、人出は感染拡大前の水準までは戻っていません。
このほか、先月25日に緊急事態宣言が解除された埼玉、神奈川、千葉、北海道の1日の人出を感染拡大前と比べたところ、
▽大宮駅周辺で27.8%
▽横浜駅周辺で26.9%
▽千葉駅周辺で16.9%
▽札幌駅周辺で10.2%の減少でした。
-- NHK NEWS WEB