アメリカで黒人に対する差別に抗議するデモが広がるなか、トランプ大統領によるソーシャルメディアへの投稿が暴力的な内容だと批判されています。こうした中、フェイスブックでは大統領の投稿を適切にチェックすべきだとして会社に抗議するストライキが行われました。
アメリカで、黒人に対する差別に抗議するデモが広がるなか、トランプ大統領は先月29日、「略奪の始まりは、銃撃の始まりだ」などとツイッターやフェイスブックに投稿しました。この投稿についてツイッター社は「暴力をたたえる内容が含まれる」として、警告を表示するなどの対応を取りましたがフェイスブックはそうした対応をとっていません。
こうした中アメリカの複数のメディアはフェイスブックの社員が1日、大統領の投稿を適切にチェックすべきだとして会社の方針に抗議し、オンラインでストライキを行ったと伝えました。フェイスブックは、NHKの取材に対しストライキがあったことを認めたうえで「困難に直面するなか、社員からのフィードバックを受け止めていきたい」などとコメントしています。
ザッカーバーグCEOはトランプ大統領の投稿について「警告だと解釈したため残す決定をした」とコメントしていますが、その数日前には「政治的な発言は民主主義において最も慎重に扱うべきものの一つだ」として、政治家の投稿のファクトチェックに消極的な姿勢を示していました。
-- NHK NEWS WEB