東京 府中市が発注した公園や道路の工事をめぐって、市の幹部が工事の最低制限価格を市議会議員を通じて業者に漏らしたとして、警視庁は府中市の幹部や市議会議員、それに業者ら合わせて6人を官製談合防止法違反や入札妨害の疑いで逮捕しました。
官製談合防止法違反の疑いで逮捕されたのは、東京 府中市役所の都市整備部の参事、塚田雅司容疑者(56)です。
また、府中市の市議会議員、村木茂容疑者(73)と、同じく市議会議員の臼井克寿容疑者(44)、それに、土木工事会社の田中善雄容疑者(75)や、土木工事会社の池田伸夫容疑者(48)、造園工事会社の玉川龍昭容疑者(55)は、入札妨害の疑いで逮捕されました。
警視庁によりますと去年8月、市内にある公園の拡張工事や道路の新設工事をめぐって、当時、都市整備部長だった塚田参事が、入札の前に村木市議と臼井市議を通じて工事の最低制限価格を業者に漏らしたとして、官製談合防止法違反や入札妨害の疑いが持たれています。
これまでの調べで、塚田参事や市議らは日常的に電話やメールでやり取りをするなど、つながりがあったということです。
警視庁は市役所などを捜索するとともに、詳しい経緯を捜査しています。6人の認否については、捜査に支障があるとして、明らかにされていません。
-- NHK NEWS WEB