去年の台風で被災し、一部の区間で運休が続く神奈川県箱根町の箱根登山電車は、復旧工事が順調に進んでいて2日からは修復を終えた区間をさらに2キロ延長して試運転が始まりました。
箱根町の箱根登山電車は、去年10月の台風19号による土砂崩れなどの影響で一部の区間で運休が続いていますが、運行会社では、来月下旬の全線での運転再開を目指し、復旧工事を進めています。
先月から工事を終えた線路での試運転が行われていますが、被害が大きかった2か所の修復が終わり、2日からこれまでより2キロほど区間を延長して試運転が始まりました。
このうち、箱根町大平台の「大沢橋梁」は大量の岩石が線路に流れ込んだ場所で、試運転の電車がゆっくりと通過していきました。
運行会社によりますと、最も大きな被害を受けた小涌谷駅と宮ノ下駅の間の陸橋の工事が残っていて、押し流された線路を敷き直す作業を進めているということです。この工事が終われば試運転の区間を全域に延ばして安全を確認していくということです。
箱根登山鉄道総務部の菅原隆課長代理は「被害の大きかった現場だが無事に電車が通過してほっとしています。着実に作業を進めて7月下旬に運転再開したい」と話していました。
-- NHK NEWS WEB