アメリカのベンチャー企業、スペースXが来年後半にも、初めて民間人を乗せて月を周回する旅行を行うため、宇宙船を打ち上げると発表し、民間の宇宙開発が加速するのではないかと期待されています。
宇宙開発のベンチャー企業、スペースXは27日、来年後半にも、初めて民間人2人が乗り込んだ宇宙船を打ち上げ、月を周回する旅行の計画を発表しました。
それによりますと、人が乗り込める新型の宇宙船を使って、来年4月から6月ごろに国際宇宙ステーションに人を送り、有人飛行のノウハウを蓄積したうえで、来年後半にも、南部フロリダ州にあるケネディ宇宙センターから民間人を乗せて、月を周回する宇宙船を打ち上げるとしています。
有人の宇宙船が月を周回するのは、アポロ計画以来で、スペースXは、民間人2人が誰かは明らかにしていませんが、すでに一定程度の金額を払い込んでいるとしています。
スペースXは、これまでにロケットを打ち上げたあと、地球に着地させて再利用することを目指した実験を数回、成功させており、NASA=アメリカ航空宇宙局との間で、国際宇宙ステーションへの輸送を担う契約を結んでいます。
さらに、7年後の2024年にも有人の宇宙船を打ち上げ、火星に着陸させる計画を発表しており、今後、民間の宇宙開発が加速するのではないかと期待されています。
-- NHK NEWS WEB